生命科学系の大学院を卒業後、新卒で受託型CROに入社してCRAを経験。多様な選択肢を求めてデルフィに入社

受託型CROからの転職:キャリアアップの始まり

生命科学系の大学院を卒業後、新卒で受託型の医薬品開発業務受託機関(CRO)に入社し、臨床開発モニター(CRA)として業務の全般を経験しました。その後、デルフィに転職し、製薬企業における臨床開発、開発戦略、メディカルアフェアーズ、薬事といった多岐にわたる職種を担当しました。

多様な選択肢とワークライフバランス

外部就労型CROでは、さまざまな製薬企業において正社員と同等の環境で新薬開発に関わることができます。一つの企業に所属している場合と異なり、多様なプロジェクトや製薬企業のSOPを経験できるため、広範な知識とスキルを身につけることが可能です。

特にデルフィは、CROとしての機能だけではなく、新薬開発を支援する多くのサービスを提供しています。大手企業からアカデミアに至るまで、さまざまな場面で活躍する社員がおり、職種の選択肢が豊富なのも大きな魅力です。

さらに、派遣先との契約前には、デルフィが社員の希望に沿った働き方を交渉してくれるため、柔軟な働き方が選べます。私自身、現在4人の子育てをしていますが、在宅勤務が中心のため、保育園の送迎や家族との時間をしっかり確保できており、ワークライフバランスも充実しております。

CRA経験者からメディカルアドバイザー、薬事担当者へ

デルフィへ転職した当初はCRA経験のみでしたが、日本での新薬開発に向けた開発戦略の検討や、メディカルアフェアーズ部門の一員として科学的・医学的なエビデンスに基づくサポートを実施するなど、臨床開発(治験)にとどまらず、医薬品のライフサイクル全体に幅広く携わることができました。

現在は製薬企業の薬事担当として、社内の様々な部署との調整や規制当局との交渉を行い、承認に向けたマネジメントを行っています。法規制やガイドラインに基づいた業務を遂行するため、専門的な知識や製薬業界の動向を注視する必要がありますが、法規制の「番人」として医薬品開発の障壁になる存在ではありません。むしろ、法規制という枠組みの中で、どのように効率的に開発を進めるかを考え、推進する「アクセル」の役割を果たすことにやりがいを感じながら、日々業務に取り組んでいます。

失敗を糧に。本当に求められていることは何か

医薬品の開発には多くのステークホルダーが存在し、プロジェクトの進行に伴い、各ステークホルダーのニーズや状況は変化していきます。私自身、当初はその変化に気づかず、想定していた業務量が徐々に増える中で、業務を抱え込み、誰にも相談できず失敗してしまった経験があります。その時、視野を広く持つことの大切さを痛感しました。

この経験以降、与えられた業務にただ取り組むのではなく、「本当に求められていることは何か」を見極めることを意識するようになりました。全体の流れやチーム状況を把握し、必要に応じて相談・調整を行うことで、プロジェクトを円滑に進めることを大切にしています。

様々な職種を経験したからこそ出来る提案を

新薬やバイオ医薬品、遺伝子治療など革新的な技術が次々と登場する中で、製薬業界に携わる人間の役割も進化し続けます。私自身、この成長し続ける業界において知識やスキルを磨き、様々な職種を経験できたからこそできる提案を発信していきたいと考えています。